真冬の景色【完全版】







私は不良にもかかわらず、2つ下の美雪達にナメられている。





「ゆ‥悠里、私はもうダメだ‥

最後に髪の匂いを嗅がせてくれ‥
クンカクンカさせてくれ‥」



「‥近寄らないで、変態」






知り合って一年半も経てば、さすがに、私が格好だけのヘタレヤンキーだと気づいたらしく、

いつの間にか、美雪と悠里の二人は私にタメ口。






「そういえば、

昨日、キリコさんから電話きましたよ」






ふいに玲奈が、トランプを切りながら呟き、悠里の髪の匂いを嗅ぐ私の隣で、来未が聞き返す。





「何だって?」


「イブの夜、ライブ有るからチケット買えって言われました」


「ウチらも買わされたぞ。

つーか、クリスマス暴走あんのに、ライブなんかやれんのか、あの人」


「‥さあ、

どっちも出るつもりじゃないですか」


「まあ、ライブの方は、実力的にトリ(ラスト)は無いから間に合うか」