街中から私達の地元までは、徒歩では1時間以上もかかる。 「仕方ない。救助部隊を呼ぶか」 「電話すんの?10円玉ないよ」 「100円玉でいいよ。 悠里とまったり話し込むから」 「‥ジュース買って崩す」 当時の若者は、携帯電話を持っていない。 「あ、悠里? お姉ちゃんだぞー、何してたの? へえ、ベルばら好きなのかー。 私もマリー・アントワネットの大ファンでさー」 「‥10円切れる前に用件いえよ」