5月1日。 解体屋の仕事は1ヶ月だけの短期だった為、今日から私と真弓は無職になった。 「尚美の父ちゃん、用意したかな、金」 「…いや、してねえだろ。 素直に金を返す様な奴なら、あんなロクデナシにはなってなかっただろうし」 午前中、真弓の家でソワソワしながらテレビを見ていると、家のインターホンが鳴った。 「来た!」 真弓はそう言ってニヤリと笑いながら私を見て、テーブルに用意していた二人のお金を掴み、玄関に向かって走り出した為、私も部屋を出て真弓の後を追った。