尚美~最後のレディース








「灯火を作る時にさ、

暴走族らしく、漢字を格好良くしようって、その真弓みたいな奴が言い出してさ、


ノートにこう書いたの」







千秋さんはそう言って、笑いながらテーブルに漢字を書いた。








「友死美?」








真弓が読み上げた。








「縁起わりーだろ?

みんなで却下したけど、なかなか決まらなくてさ、


結局、こうなったの」









千秋さんはそう言って、


平仮名で‘ともしび’と書いた。









「平仮名のチームなんて無かったし、

何より名前を売るには、分かりやすくて良いねって事になって、


旗揚げ当初、灯火は平仮名で、

‘ともしび’だったんだよね」




「知らなかったー。

カッコいいですね!


そっちの方がいいなあ」







真弓がそう言うと、千秋さんはクスッと笑ってペンを胸に戻した。