尚美~最後のレディース









「当時は旗を守るのに必死でさ、


真弓みたいな奴が1人居て、ダミーの旗を真剣に制作したり、バカな事をやってたよ」




「へえ、あの旗のパチモンもあるのか。

見てみたいな」




「いや、今あんたらが掲げているチーム旗は、ウチらの時の旗とは別だよ」




「別?」




「ウチらが引退してからさ、2代目を継がせた子も必死にチームを守ろうと頑張ってくれてたんだけど、


当時は男のチームも敵みたいなものだったから、さらわれたり単車取り上げられたり、とにかくボロボロでさ、


2代目が引退する頃になって次に頭を継ぐ子が、

もうチームを守りきれる自信がありませんって、泣きついてきたんだ」







興味深い話に真剣に聞き入っていた私は、膝に両手を付けて前のめりに千秋さんに聞いた。








「灯火の3代目ですか?」




「うん。


自分の後輩だから言うけど、正直、頼りない子でさ、


ウチらの代は今は死語だけど、けっこう武闘派な代で、

2代目もある程度は根性入った子が揃ってたんだけどさ、3代目のその子らはハッキリ言って、

あの時代でバックも無しに、チームを一つ守れる器量なんて無かった」