気に食わない笑いを向ける安斎さんの車のテールを目で追っていると、
突然、後ろから、ゴッドファーザー(6連ラッパ)の音が鳴り響き、
振り返って音の出所の単車を探すと、
そこには、黒髪をなびかせながら胸の部分にだけサラシを巻き、
上半身裸に近い格好で、黒くて大型の単車にまたがる、
女帝會5代目副総長、浅野真冬の姿が在った。
「……。」
連盟の中でもヒトキワ大きな爆音を轟かせながら、
その辺の男よりも早くて綺麗なシナリを決め、連盟の男達の視線を釘付けにし、
流し目で私に視線を合わせ、クスッと微笑みかけ、私の横を通過する浅野さん。
「……。」
黒い単車に黒いズボン、そして綺麗な黒髪をなびかせながら走る浅野さんは、
真っ黒ずくめの中、サラシの白さが物凄く映えていて、悔しい位、カッコよかった。
「……。」



