その日の夜。
「真弓、
セピア買ったのか?」
真弓の母親を手伝い、みんなの味噌汁をよそっていると、テーブルに座る2人がセピアの事を話していた。
「うん、貰った」
「カゴ、取ってやろうか?
恥ずかしいだろ、カゴ付いたままじゃ」
「いや、全然。
つーか父ちゃん、4丁目のバイク屋、感じの良い兄ちゃんじゃなくて、綺麗なお姉さんじゃねえかよ、
このスケベオヤジ」
「ああ、それ多分、奥さんの方だ。
茶髪の子だろ?
その子の旦那さんの事を言ったんだよ。
暴走族上がりみたいな子だけど、礼儀正しくてバイクの話で盛り上がったんだよ、前に店に行った時」
「…ふうん。
結婚してるのか、千秋さん」



