尚美~最後のレディース









店を出た私達は、ここから一番近い、次のバイク屋へ向かった。







「ここの店の人、父ちゃんが感じの良い兄ちゃんって言ってた」



「ふうん」







店先に並ぶバイクを見ていると、真弓がふいに呟き、


私達は外に出ているバイクに安いやつが無いかをチェックし、店の中へ入った。







「こんちわー」








店内に足を踏み入れると、作業服を着た元ヤンらしき茶髪の女の人が、単車をジャッキで上げながら整備していた。









「いらっしゃい」







アグラをかいて単車をイジルその女の人は、顔だけ振り向いて優しく微笑みながらそう言うと、再び単車をイジり始めた。








「……。」








てっきり男の店員が出てくるものだと思っていた私達は、顔を見合わせ、


真弓は女の人が元ヤン臭かった為か、さっきみたいには騒がず、大人しく店内のバイクを眺め始めた。