その翌日。 「原チャリ買わない?」 朝、と言っても正午だが、歯磨きをしていると、洗面所の鏡越しで目を合わせてきた真弓が、唐突に言ってきた。 「ほんらふらふかいふるほふー、へえはお」 「無駄遣いじゃねーよ、必要じゃん」 「……。」 歯ブラシを口から離し、ウガイをした。 「…よく解読出来たな、お前」 「RZだと危なくて流し以外では出せないし、 コンビニとか呼び出しの度に歩くのめんどい」 「……。」 こうして私達は、安く買える原付バイクを探しに、近所のバイク屋を周る事となった。