佐伯さんは調子に乗り過ぎたと反省したのか、テーブルに付いていた腕を下に下げ、苦笑いしながらグラスに口を付けた。
「尚美の彼氏は真弓だもんな」
一瞬、重くなった空気を、七海さんが冗談で和ませた。
「…あはは、そうですね」
「あ、逆だったか。
真弓の彼氏がお前だよな。
こいつ、女と同棲してんだぜ」
「…いや、居候です」
すると、安斎さんが笑いながら言った。
「尚美〜、
狐道のお嬢ちゃんを、ヤッたらしいけどよ、
ウチの新しい奴らには手を出さないでくれよ」
「あ、はい。
それは大丈夫です」
「本当か〜?
別の意味でだぞ」
「……。」
先輩達が笑う中、私は愛想笑いを向けて酒を飲んだ。



