尚美~最後のレディース








「はあ!?

マジで言ってんの!?」








江美さんが、テーブルに身を乗り出しながら聞いてきた。









「はい、マジです」



「その顔で!?

つーかヤンキーのくせに!?」



「…何か、おかしいですか?」









真顔でそう言うと、先輩達は大笑いし始めた。








「灯火の親衛隊長スゲーな。

マジ硬派じゃん」







女帝會の一人がそう言うと、酒のペースが少し早く、顔が若干赤い、隣に居た佐伯という女が言った。







「まさかお前、やった事も無いとか言わないよな!?」




「……。」








酒が入り、調子が良くなった佐伯さんは、黙る私を見て再び大笑いすると、


更に調子に乗った口調で言ってきた。








「あははは。

顔も良いし、高く売れそうだな」




「……。」








その瞬間、

何か一瞬だけ、空気が変わった様な気がした為、テーブルから顔を上げると、


安斎さんや七海さんが、口元だけを微かに緩め、無言で佐伯さんを見つめていた。








「…あ、いや、

なんてな、冗談だよ冗談…」