尚美~最後のレディース








「ま、そんなに気負う事はねえよ。


昨日みたいに身体を張る事なんて、そうそうあるもんじゃねえからよ」



「…何をすればいいんですか」



「役割としては、何かあったら、身を挺して親を守る、ただそれだけだ。



あとは月1の、女帝會との幹部会に、ウチらと一緒に顔出すだけ」



「……。」



「麗子も言った通り、こういう事に拒否権はねえよ、

再来年、灯火9代目総長を受け継ぐ時も、お前はそうやって拒否すんのか?」



「……。」



「美和に悪いって気持ちも分かるけどよ、

ま、気にすんな。


あいつには、なんか別の役職でも付けてやるから」



「灯火8代目、係長とか?」



「いや、書記だろ。

あいつ、ヤンキーのくせに達筆だし」



「あははは」



「……。」








別に美和さんを気にしていた訳ではなく、ただ、この人を身を挺して守るという立場が、気に食わないだけだった。