その時だった。
「おい!
警察入ってきたぞ!!」
英二のチームの男が、遠くに見える赤色灯に気付き、一斉に単車に走り出してエンジンをかけた。
「…チッ、
出るぞオメーラ!!」
七海さんがそう言い、先輩達も慌てて車に乗り込んだ。
「尚美!!」
真弓に呼ばれ振り向くと、悠里は玲奈に渡された特攻服を羽織りながら、私に言った。
「灰原に伝えておいてよ。
狐道か灯火…
どっちかが消えるまでは、終わらないって」
「……。」
悠里はそう言ってサンパチにまたがり、先輩達とは逆方向の、パトカーが向かってくる方へ突っ込んでいき、私の前から去った。
「尚美!早く!!」
呆然と立ち尽くす私に真弓は特攻服を羽織らせ、
私は真弓に手を引かれてRZの元へ駆け寄り、先輩達の後を追った。
「……。」
どっちかが消えるまでは終わらない。
悠里が最後に言った言葉と、あの冷めた瞳が、
しばらく頭から離れなかった。



