悠里はそう言って、私を冷めた目で一瞬、見ると、
玲奈とゆっくりと歩き出しながら特攻服を地面に脱ぎ捨て、少し離れた所で私達に振り返り、
それを呆然と見つめる私に、七海さんが言ってきた。
「あの牧村が認める程の力、しっかり見させてもらうぜ。
最悪、負けてもいいから弱らせろよ」
「……。」
理由も無しに、タイマンなんて張りたくなかった。
「七海さん、私…」
「尚美、まさかやらねえなんて言わねえよな」
「え…」
麗子さんが、私の言葉を遮った。
「お前今、背中に何を背負ってんだよ」
「…灯火です」
「灯火の旗にツバを吐いて、チームを潰そうとしてる奴らが居る、
お前が戦う事に、これ以上の理由が必要か?」
「……。」



