「こいつは驚いた。
その羽織り見ると、狐道のお嬢ちゃんみてえだな」
「……。」
ハコスカの運転席の窓に腕を乗せていた七海さんは、身体を起こしながら悠里にそう言い、
私と真弓も立ち上がって近付いた。
「幽霊チームに入るなんて、おもしれえ奴らだな、挨拶にでも来たのか?」
七海さんは片方のポケットに手を入れたまま、もう片方の手でタバコを取り出し、
近くに居た1個上の洋子さんが、七海さんに火を差し出した。
「シカトしてんじゃねーよ!
マスク取れっつってんだろが!」
江美さんがそう怒鳴ると、悠里はサンパチのエンジンを切って、カラスマスクをゆっくりと取り、
後ろに乗っていた金髪でショートカットの玲奈が、単車から降りた。
「お久しぶりですね、
…灰原さん」



