「疲れたか?」
ベンツのボンネットに座りながらタバコを吸っていた七海さんに聞かれ、私が答えた。
「いえ、大丈夫です」
「そうか。
まあ、流しの流れはこんな感じだ。
帰りも街中を走って、朝方に流れ解散するだけだから、すぐに慣れるからよ」
「はい」
「あとは、連盟の特隊の顔だけ覚えとけ。
あいつらがエンジンかけたら、こっから出発する合図だから」
七海さんはそう言って、黒い特攻服の男達を指差した。
「はい、覚えました」
「もう少ししたら出るから、それまでは適当にやってな」
「はい」
七海さんはそう言ってタバコを指で弾くと、麗子さんが乗るハコスカの方へ歩いていった。



