尚美~最後のレディース









「…ああ、ケツいってえ」








港に着き、数時間ぶりに単車から降りた真弓は、座り疲れから、腰の辺りを抑えた。







「尚美…ケツ揉んで」



「誤解されるって…」









RZのエンジンを切り、スタンドをかけて単車から降りると、


近くにバブを停めた英二達が、こちらへ歩いてきた。








「お前ら顔隠した方がいいぞ、

一台、カメラ回してた」







英二はタバコに火を点けながら言った。








「え、マジ…

マスクも何も用意してない」







そう答えると、英二は真顔で言った。







「俺の兄貴が言ってたんだけど、


そう言う時は美〇健一の顔マネをしながら走れば、逮捕されにくいらしい」



「こんなん?」







真弓は顔を歪ませた。







「いや、それじゃお前ってバレる。

元々の顔に近いから」



「あん?」



「ていうか、

その映像で逮捕されたら恥ずかしいぞ」