尚美~最後のレディース







灯火は頭だけ別の色の特攻服を着るといった事は無く、七海さんも私達と同じ、ロングの紫色の特攻服を着ていて、


待機中、私と真弓がボーっと眺める、七海さんが寄りかかるベンツの中には、

中学の時、灯火の流しを見てインパクトの強かった、

車のボンネットと同じ位の大きさのチーム旗が、後部座席にうっすらと見えた。








「久志〜。

そろそろでっぱつするから宜しく〜」




「おう。

出るぞ、エンジンかけろ」







七海さんが頭の久志さんに声を掛け、1個上の美和さんがベンツの後部座席からチーム旗を取り出し、

ベンツの隣に停めてあった白いハコスカ(スカイライン)のボンネットの上にバサッと広げ、


ワイパーとフェンダーミラーに固定した。







「……。」