5月、第3土曜日。
深夜11時を周ると、私と真弓はサラシの上に特攻服を羽織り、
真弓は赤い口紅、そして私は黒い口紅を塗り、
髪をアップにして、鏡の前で身だしなみをチェックした。
「よし、行くぞ真弓」
「おう」
部屋の電気を消し、階段をコソコソと2人で降り、足音を立てずに玄関を出ようとすると、
真弓は足袋(タビ)を履いているにも関わらず、マジメな顔で上から靴を履こうとし、
私は笑いをこらえながら真弓の頭を叩き、玄関のドアを静かに開け、外に脱出した。
「バカかお前は!」
「あはは、つい癖で」
ガレージからRZを出し、私達は集合場所の、9時に閉店するスーパーの駐車場へと向かった。



