「こっちの方がカッコ良くね?」
単車を見ていると、真弓がボソッと呟いた。
「うん」
「取り替えてもらうか」
「そだな」
ほどなくすると、2人はコンビニから出てきて、真弓が2人に振り返りながら言った。
「ねえー、
これとRZ交換してよ」
「バカかお前。
あ、バカだった。
何十万したと思ってんだよ」
「ケチだなあ。
じゃあペンキ貸してよ。
ウチらのRZにも富士山描くから」
「あらやだ。
このバカったら、借り物だって事すっかり忘れてるみたいよ、和也さん」
「しかもペンキで描くとは斬新だ」
英二はバブにまたがり、コーヒーの蓋を開けた。



