「おい、愛梨」
15人程で私達を囲む集団から、少し離れた所でタバコを吸っていた頭らしき女が、私達と話す女を呼びながら近づいてきた。
「は、はいっ」
「何ビビってんだよ、オメー。
一般人相手にナメらってんじゃねーよ」
「はいっ、すいません!」
先ほどの女が私達に背中を向けて謝ると、
その背中を見て、千春がボソッと尋ねた。
「どうでもいいけど、
何て読むんですか、それ。
すねこたち?」
「……。」
怒りで身体をプルプルと震わせながら、彼女が再びゆっくりと振り返る。
「…ストレイ・キャッツだよ。
おちょくってんのかテメーも…」
「ああ、なるほど。
英語とは盲点だった」
「……。」



