「そういえばさ、
愛梨の見舞いの後、紫禁嬢の奴らに会ったよ」
ふいに千春が言い、愛梨がそれに答えた。
「張ってたみたいだな。
退院の時、ゾロゾロ集まって来たよ。
お前らの事も聞かれた」
「ちょっと前に、ナイト・ジュエリーってのにも会ったな。
ウチらの先輩って言ってた」
「ああ、元は北のチームだから、お前らの地元の人間も何人か居る。
紫禁嬢に金払ってんのは、そこと南に在る檻鶴ってチームだけだ」
「折り鶴?
そこは何人なの」
「去年は10人位居たけど、今年になってからは姿を見ねえし、金払えなくなってバックレたんじゃねえか?」
「ふうん」
二人の会話の合間を縫い、私は愛梨に質問した。
「ねえ、今から旗買いに行くんだけどさ、
旗って、チーム名以外の部分は何を書けばいいの?」
「それはチームによるだろ。
例えば愚連隊なら、北日本なんとか愚連隊とかって上に書いて、真ん中にデカくチーム名を書くってのが王道だな」
「ふうん、下は?」
「下は自由だよ。
信長で言ったら、天下布武みたいな。
まあ、レディースなら最後に女組とか書くチームが多いかな」
「めぐみ?」
「女の組って書いて、女組」
「なるほど。
とりあえず、上はチームの所在みたいな感じで、下は意気込みみたいな事を書けばいいって訳ね」
「まあ、そんな感じだな」



