「よう、愛梨。
骨くっ付いたか?」
部屋に入ると、愛梨はベッドに背中を付け、テーブルの前に座っており、咲希が紙袋を絨毯に置きながら言った。
「んな早く、くっ付く訳ねえだろ」
「ボンド使えボンド」
私達も紙袋をまとめて置き、テーブルの前に腰を降ろすと、希代乃が紙袋の一つを開けて中を覗き込んだ。
「…は?紫!?
どこまで挑戦的な奴らなんだよ…」
呆れる希代乃に咲希が言った。
「カッケーだろ」
「…呆れて物もいえねえよ。
去年、紫の単車に乗って流しに出てた女が居たけど、
そいつ、港でボコられた後、裸にされて単車を海に捨てられてたぞ」
「もったいねえ。
その単車、なんぼ?」
「そこに食いつくか」
すると、愛梨が胸のコルセットがズレない様、ゆっくりと身体を起こし、テーブルの上のタバコに手を伸ばしながら言った。
「で、名前は?」
私が答えた。
「ともしび」
「へえ、お前らにしては、なかなか良い名前じゃねえか」
「平仮名にしたからさ、刺繍に出す時、間違えないでね」
「ああ。
下書きとかあるか?」
「無いよ。
あんま金残らなかったから、とりあえずチーム名と幹部名だけでいいや。
総長、副総長、特攻隊長、親衛隊長、奇襲隊長の5個。
11着入ってるから、残りの6着はチーム名だけでいいや」
「11人も居るのか?」
「うん、後輩が6人」
「半分以上、中学生じゃねえかよ…」
「んじゃ、よろしく。
はい、お金」
私はそう言って、封筒から2万円を取り出し、テーブルの上に置いた。



