「あった、この家」
街中から電車で二駅の、教えられた愛梨の家の住所が書かれたメモを片手に、私はそれらしき一軒家の前で足を止めた。
「あーいり、ちゃーん、
あっそびーましょーっ」
両手がふさがっていた久恵は、玄関を足でゴツゴツとノックしながら、大声で愛梨を呼んだ。
「よう、上がりな」
「あ、ニャンコBだ」
程なくし、玄関先に姿を現したのは、いつも愛梨の傍らに居るキャッツの副総長。
「…誰がニャンコBだ。
希代乃だよ」
「おっじゃましまーす」
希代乃は私達を通すと、二階へ上がって行き、左奥に在る愛梨の部屋へ入って行った為、私達も後に続いた。



