数分後。
「…じゃあ、これは?
斗藻詩火」
書記の咲希が、2ページ目に埋まる、多彩な灯火の当て字をペンで指す。
「…いやいや、適当に漢字を当てはめればいいって訳じゃなく、
美音みたいに、夜に響く美しい音、みたいな感じで意味がなきゃ…」
「じゃあ、こっち。
共歯美」
「共に歯を美しくしよう。
…って、
意味わかんねえだろ」
すると、ひみ子が言った。
「カッコ良ければ意味はいらなくない?
私が最初に考えた、友死美でいいじゃん」
「却下」
「縁起ワリー」
「一番ありえねえ」
「…つーか、
別にそのままでよくない?」
千春がそう言い、咲希は3ページ目を開き、灯火と書いた。



