個性派揃いの私達が、簡単に意見がまとまる訳もなく、
ここは仕方ないから、いつもの様に多数決かなと考えていると、ふいに久恵がボヤいた。
「なんか良いのねえかなあ。
この街の闇を照らす、まばゆい光みたいな、ヒーローっぽくてカッケー名前」
「闇を…照らす?」
次の瞬間、
私の頭の中に、一つの言葉が思い浮かんだ。
「…灯火」
「灯火?」
久恵に聞き返され、私はクスッと笑いながら言った。
「夜の闇を照らせるのは、太陽の光じゃなく、炎だろ。
ウチらが灯す炎で、この街の闇を、全て照らし尽くしてやる!
みたいな感じで、灯火」
「……。」
一瞬、みんなポカーンとした表情を見せ、
次の瞬間、寝転がっていた咲希が、ゆっくりと起き上がりながら言った。
「…カッケーじゃん。
良いよそれ。
マジでカッコイイ」
続いて、久恵が言った。
「…たしかに、
ウチらにピッタリの名前だな。
血駄魔里も捨てがたいけど、この街の闇を照らすって意味なら、それっきゃ無いだろ」
久恵に続き、千春。
「結局、
エデンの時と一緒で、やっぱ最後は千秋だな」
最後に、ひみ子。
「じゃあ、あとは、
暴走族らしく、漢字をカッコよくしよう」
「そうだな」
「暴走族だしな」
「迫力あるやつにしよう」
「子供が恐怖する様な漢字だな」



