すると、私の前に立っていた女が、クスッと笑いながら聞いてきた。
「お前、歳は?」
「…15」
「ふうん。
なら、レディースに入るなら、これからって感じか。
この街で長生きしたけりゃ、間違った選択だけはしない事だな」
「……。」
女はそう言って道を開け、私が視線を反らしながら、女達の間を通って単車の元へ歩き出すと、続けざまに、もう1人の女が私に向かって言った。
「また会う時があったら、そん時は言葉遣いに気をつけるんだな。
それと、
そいつらの、気に食わねえ目もな」
「……。」
女の言葉には反応せず、マッハのキーボックスに鍵を差し込んだ私は、駐輪場から単車を出しながら静かに言った。
「…行くよ」
「……。」
私に続き、千春や久恵達も単車を出し、
ニヤニヤと薄ら笑いを浮かべる紫禁嬢の女達の視線を無視し、私達は病院を後にした。



