その後、
バナナを食べ終えた私達は、帰宅しようと立ち上がった。
「じゃ、お大事に。
バナナいっぱい食って早く治せよ」
「…1本しか残ってねえよ」
愛梨は呆れ顔で久恵にそう言い、私は帰り際、入り口の辺りで愛梨に振り返った。
「あ、そう言えばさ、
末端のザコと親衛隊って、どうやって見分けたの?」
「親衛隊は基本、レディースを潰す為に出張ってきたりしねえよ。
人殴ったり、捕まりやすい仕事は大抵が末端の奴らだから、ウチらをやったのも末端の奴らって分かっただけだ」
「…ふうん」
「それと、ファイヤー・パターンのLTDを見たら、気をつけな」
「LTD?」
「400のアメリカンタイプだよ。
タンクに炎のペイントがされてて、後部シートが上がってる揃いのアメバイ見たら、絶対に喧嘩すんな。
そいつらが統括の2人だ」
「…そんなに強いの?」
「紫禁嬢に無理やり入れられたダチが言うには、相当ヤバいみてえだな。
そもそも統括の下に居る隊長ですら、元はこの街で名前が売れてたチームの頭だった女とか、
お前らみたいなデビューの奴らじゃなきゃ、名前聞いただけでビビる様な女だからな」
「…ふうん」
「統括は勿論、隊長クラスの奴らとは間違ってもトラブルを起こすなよ。
特にお前ら、ゴリラとライオン」
「ウホッ」
「ガオン」
久恵と咲希は適当な返事をし、サッサと病室を出て行き、愛梨が私に言った。
「あいつら、ちゃんと見張ってろよ。
七夕までは、あまり派手に動くな」
「はいはい、お大事に。
バナナちゃんと食えよ。
高かったんだから」
「……。」



