型破りな暴走族のシステムだなあと、少し呆れながら続きを聞いた。
「厄介なのは、末端の奴らが親衛隊に上がりたくて、手柄を立てたがってるとこなんだよ」
「手柄?」
「手柄を立てりゃ、メイファンはそいつに特別ボーナスをやったり親衛隊に格上げさせる。
その為に、少々無茶な事も平気でやってくるんだ、末端の奴らは」
「…ふうん」
会社みたいだなあと、呆れながら聞いていると、ふいに千春が言った。
「コントロールしてるって訳だ、
カリスマ教祖様は」
「ああ。
隊長クラスになると、普通に働いてんのと変わらねえ額を貰えるらしいし、
好き勝手に暴走族やってて金が入るなら、誰だって喜んで忠誠を誓う」
「そんなに払えるの?
他のチームの奴らを入れても、たかが100人程度の上納金だけで」
「紫禁嬢は他にも色々とシノギをやらされてるからな。
メイファンが小さい仕事を運んできて、下の奴らにやらせてる」
「…チンピラかよ」
千春も呆れながらそう呟くと、ふいに久恵が言ってきた。
「…なあ、千秋」
「ん?」
「紫禁嬢に入らねえか?」
「どうぞ、ご自由に。
1人で稼いできて下さい」



