翌日。
私達は愛梨の見舞いに、街中に在る私立病院へ来ていた。
「よう、ニャンコ。
ボコられたんだって?」
見舞いの果物を持った咲希は、病室へ入るなりそう言い、ベッドで本を読んでいた愛梨が身体を起こした。
「…うるせえなあ、
ニヤニヤ笑ってんじゃねえよ…」
「おー痛そう…
ろっ骨折られたんだって?
ほれ、バナナ食ってカルシウム取れ」
「…バナナはマグネシウムだよ」
咲希はそう言ってバナナを愛梨の膝元へ投げ、ベッド脇に在るイスに座った。
「他の奴らは大丈夫なの?」
ベッドに腰掛けながら、私が聞いた。
「大丈夫って訳じゃねえけど、まあ、なんとかな」
「相手、何人だったの?」
「最初は5人だったけど、話してる最中にゾロゾロ集まってきて、20人位。
全部、末端の奴らだな」
「末端?」
「紫禁嬢は、ちょっと特殊な仕組みなんだよ。
末端のザコが80人位居て、その上に親衛隊ってのが在って、数は20から30人。
で、その上に居る親衛隊長ってのが、全部で6人」
「…親衛隊長が6人?
何それ、隊長っていっぱい居てもいいの?」
「だから、紫禁嬢はちょっと特殊って言っただろ。
それと、その親衛隊長を指揮する幹部が2人居て、統括なんて呼ばれてるけど、そいつらもメイファンの側近ってだけで、同じ親衛隊だ。
あそこの幹部は、そいつら2人を合わせて、8人全てが親衛隊なんだよ」
「ふうん。
よく分かんないけど、知ってる事あんなら全部ウチらにも教えてよ」
「この前、話の途中でサッサと帰っちまったの誰だよ…食うだけ食って」



