美帆さんのアパートを後にすると、
帰り道、千春がふいに聞いてきた。
「どう思う?」
「ん、何が?」
「美帆さん」
「…どう思うって言われてもねえ。
謎な人としか言いようが無いよね」
「まあ、それはそうなんだけど、
ウチらがレディース作ったら、本当に敵に回るのかな。
にこやかに、ぬか漬けくれる様な人が」
「……。」
あの目を見た瞬間、私は美帆さんが、本気で私達を潰せる様な人間だと、なんとなく察していた。
「…潰すよ、きっと。
美帆さんじゃなく、メイファンなら」
「……。」
敵に回る事を理解したからと言って、私が美帆さんを敵として見れるのかと聞かれれば、
その答えはイエスでもノーでもなく、わからない。
「……。」



