千春の家に迎えに行き、私達はマッハを2人乗りし、美帆さんの家を目指した。 「懐かしいな、あの体育館」 教えられた住所に近くなると、千春が小学校の体育館を見ながら言った。 「あそこの7番、ディフェンスの時、鼻の穴広がってたよな」 「それ、ハーフタイムに咲希に教えたらさ、 あいつ後半、笑いっぱなしで得点力落ちたよ」 「知ってる。 珍しくパス要求してこなかったもん、そん時」 メモ帳に書かれた番地に入り、群青色の屋根のアパートをキョロキョロと探しながら、住宅街をゆっくりと走行した。