その後、
エデンへ戻ると、マミ達が竜一君に貰ったタクトで、エデンの中をグルグルと周っていた。
「あ、千秋先輩。
お帰りなさいでーす」
入り口の中にマッハを停めると、後ろにチカを乗せたマミが私の前でタクトを停車させた。
「コケルなよ。
大会前なんだから、せめて2ケツはやめときな。
足ケガしたら出場できなくなるぞ」
「はーい」
チカはそう返事し、マミの後ろから降りた。
「私も単車の練習しようかなあ」
テーブルの前に腰を降ろすと、後輩が原付の練習をする姿を見て、ひみ子がボソッと言った。
「…やめとけって」
「だって、ひーちゃんがさ、タクト乗れる様になったら、次は千春のCBで単車の練習させるって言ってるんだよ。
私だけ乗れないの嫌だもん、先輩なのに」
すると、ひみ子の向かいに座っていた千春が、CBの鍵を顔の前で軽く揺らした。
「乗るか?」
「乗るー」
「…おい、千春」
「大丈夫だって、エデンの中なら。
ちょっと乗ってみりゃ、諦めるだろ」
「何それヒドーイ」
入り口に停めたマッハの隣に並ぶ、千春のCBの元へ、私達は三人で向かった。



