マッハのアクセルを拭かす竜一君を見ていたら、ふと聞いてみたくなった。
「整備士かあ。
竜一君、バイク好きなんだね」
「ああ、好きだよ」
「面白い?
バイクいじったりすんの」
「お前もその内わかるよ。
まあ、最初に乗った単車が、こんな手の掛かる単車じゃ、
嫌気がさすか、逆に取り憑かれるかの、どっちかだろうけどな」
「嫌にはならないよ。
だって、面倒な整備は全部やってくれるじゃん、竜一君」
「お前…まさか、この先も全部、俺にやらせるつもりか?」
「うん、近所だし」
「お前の専属整備士になる気はねえよ…」
「ケチー。
じゃあ私も取ろっかな、整備士の資格」
「暇なら取ってこい、プータロー」



