「眠そうだね。
今日、流しなんでしょ?」
「うん」
「一週間お疲れ。
流しが終わったら爆睡だね」
「いや、明日も昼からバイトだし」
「え、明日もって…
日曜まで働いてんの!?」
「先週からな」
月曜から土曜日までは鳶職をやっている竜一君は、土曜日の仕事が終わったら、翌日の朝方まで暴走族の流しに出ていて、
その上、日曜日までバイトを入れてしまえば、必然的に365日、身体が休まる日が無い。
「大丈夫なの!?
そんなにお金キツいの?」
オイル抜きを終えた竜一君は、私の為に用意してくれていた、新しいオイルの缶に手を伸ばしながら答えた。
「専門学校行きたいから、少しずつ貯金してるだけ。
日曜だけのバイトでも、光熱費位にはなるし」
「専門?何の?」
「整備士」



