ともしび~紫の永友










その週の週末。

夕方、私は一人でバイク教官の元を訪ねていた。









「ねえ、竜一君。

なんでオイル交換する時、いちいち暖機すんの?」









アパートの下で、マッハのオイル交換をしてもらっていると、竜一君はマッハのエンジンを掛け、しばらくボケーッとエンジンを暖めていた。









「ん…ああ。

暖機するとオイルの形状が変わって、ドロドロのオイルがサラサラになるから、前のオイルが抜きやすくなる」




「ふうん」









なんだかお疲れの様子の竜一君は、大きなアクビをしながら暖機の終わったマッハのエンジンを切り、オイルを抜き始めた。