誰一人、不良という自覚の無かった私達に続き、
完全に不良じゃないマミ達もが加わる事となり、
微妙な暴走族のメンバーが、5人から8人へと増えた。
「じゃ、ありがとうございましたー。
またエデンに顔出します」
「うん、またな」
その後、
マミ達は帰宅し、私達も単車のエンジンをかけ、エデンへ向かった。
「なあ、千春。
さすがにマミ達は入れない方が良くないか?」
単車を走らせてすぐに、隣を走る千春に相談した。
「まあ、暴走族ってだけでも危険なのに、紫禁嬢に狙われるって確定してるチームだしな」
「怪我させてからじゃ遅いし、
やっぱ断っとくよ」
「いんじゃない、別に。
あいつらがウチらと居たいって思うなら」
千春はそう言ってクスッと笑った。
「…いや、よくないだろ。
バスケくらいなら良いけど、さすがに暴走族は…」
「それ言ったら、ひみ子だってそうだろ。
不良や暴走族と無縁そうなひみ子だって、ウチらが暴走族やるから、何となく、当たり前の様に自分も暴走族をやるって受け入れてる。
だろ、ひみ子」
「うん、何となく暴走族やる」
「同じだよ、あいつらも。
ウチらと一緒に居たいから、ウチらの仲間になる。
マミ達を拒むって言うなら、ひみ子も拒まないとな、総長」
「…千春」
「じゃなきゃ、あいつらだって納得しないと思うよ」
「……。」
この時の千春の言葉に、頭では理解していたものの、
それでもやはり、大事な後輩だからこそ危険な目には遭わせたくなかったが、
千春が言う、本人達が私達と一緒に居たいと思う気持ちを、頭ごなしに突き放す様なマネも、この時の私は出来なかった。



