「何がおかしいんだよ」
久恵の問いに、ケバい女の隣に居た、北中で見覚えのある、もう一人の先輩が答えた。
「つくづく何も知らねえデビューってのはオモシレーな。
お前らはメイファンの力を、どこまで知ってんだよ」
「力?」
「その様子じゃ、やっぱり何も知らねえみたいだな。
ま、レディース作るってんだから、それなりのバックも付いてんだろうし、後ろのガキらは見逃してやるよ」
「そうか、
それはどうもありがとう。
ほら、お前らもお礼言え」
「どうもありがとうございます!」
「……。」
マミ達が深々と頭を下げていると、その女に続き、再びケバい女が口を開く。
「ま、せいぜい楽しませてもらうよ。
生意気な後輩共が、紫禁嬢に潰されて泣きを見る姿をよ」
「……。」
黒宝石の女らは、そう捨てぜりふを残し、私達の前から去っていった。



