咲希が着席すると、微妙なムードのまま、協定の話し合いが始まった。
「とりあえず、ゴリラ達にも始めから説明するけど、
県内に残った5チームの内、ウチら以外の2チームは紫禁嬢に金を払って走ってる。
そいつらは別に、吸収された訳じゃねえから、敵って訳でもねえし、むしろ、心の中では紫禁嬢がウチらに潰される事を願ってる」
愛梨が話し始め、千春が尋ねた。
「簡潔に聞くけど、どうすれば潰れんの、レディースって。
単純に喧嘩で勝てば、相手が素直に解散してくれるの?」
「面目があるから、頭が倒れりゃ、暗黙のルールで解散ってのがセオリーだけど、
こればっかりは、本人に直接、解散を了承させるしかねえから、
紫禁嬢の兵隊を全滅させた後、ウチらの中の誰かが、タイマンでメイファンを倒すってのが無難だな」
「何でタイマン?」
「1対1で負けりゃ、この街の女達にも睨みが効かなくなるし、不良やってりゃ、その辺の潔さは心得てるだろ、メイファンだって。
幸い、紫禁嬢はメイファンが初代だから、あいつさえ納得させりゃ、それで詰みだ。
王を取られて続行する将棋なんて無いだろ」
「ふうん。
単純だね、不良って」
「……。」



