「あれ〜、
風間さーん、スプレー入ってないですよ〜」
久恵達が旅立つと、ダンボールから人数分のヘルメットを全て出し終えたひみ子が、風間さんに言った。
「ああ、忘れてた」
風間さんはそう言って、軽トラの助手席のドアを開け、中から缶のスプレーを二本、取り出した。
「こっちがカラーで、こっちがクリアーな」
風間さんはそう言って、下地に使うピンクのカラースプレーと、クリアーのスプレーをひみ子に手渡した。
「ありがとでーす」
「クリアーは完全に乾いてから拭けよ」
「わかりました〜」
注文した半キャップは、黒、赤、シルバーの三色しか無かった為、ひみ子はメットに塗装を施し、ピンクの半キャップを自分で制作する事にした。



