ともしび~紫の永友










その後、

美帆さんが追加オーダーしたホットケーキなどを食べた私達は、喫茶店から出て駅方面へと歩き出した。









「あれ、そう言えば、

美帆さん、何で歳ごまかしてたんですか?」




「……。」









隣を歩く美帆さんの顔が引きつる。









「ねえ、美帆さん」




「…女にそれ聞く?」




「いや、なんか理由ありそうだし」




「まあ、理由って程のことじゃないけど、

ニューヨークから強制送還されたのが、ちょっと遅かったからかな」




「遅かった?」




「日本には元々、来るつもりだったけど、スラム街の生活に慣れちゃってさ、ダラダラ過ごしてたら、すでに16才だったんだよね。

そっから一度、中国に戻って色々と準備してたら、こっちで暴走族やるには時間が短くなっちゃってさ。


18とか20で引退するでしょ、日本の暴走族って」




「なるほど。


…あー!思い出した!

何で悪い事してんですか!


美帆さんのせいで、カツアゲとか流行ってますよ!」








私がそう言って怒ると、美帆さんはクスッと笑った。








「特攻服を羽織ってない時は、私は桐島美帆。


そっちは私じゃなく、メイファンがやってる事だから、今の私は無関係です」




「なんですかそれー、

この前暴走してたの警察にチクリますよー」




「…いや、マジ勘弁して下さい、

どら焼きと日本料理、大好きなんです…」




「……。」