ともしび~紫の永友









―少ない仲間と助け合って生きてたんだけど、仲間達が街に稼ぎに出たっきり、そのまま殺されたり捕まったりして帰らない事なんて、日常茶飯事。



再び1人になるのに時間はかからなかった。





―……。





―空腹が何日も続いたある日、私は仲間の形見だったナイフを手に、街に出て初めて人を襲ったの。



弱そうな女の人が、路地裏に入ったと同時に私も後を追って、右手でナイフを向けながら、バッグを寄越せって左手を差し出した。





そして、初めての強盗で手に入れたお金で、私はパンを1つ買ったの。





裏路地のゴミ箱の影に隠れながら、身を小さくしてパンを食べてると、急に涙がボロボロ零れてきてさ。




でも、その涙はね、罪悪感で流れた涙じゃないの。


私はただ、パンが美味しくて泣いただけなの‥‥。





―……。