あの日見た、光の大集団を束ねる大ボスが、ぬか漬けのツボなんかを買うのだろうかと、再び半信半疑になりつつ、
私はマッハを走らせ、駅前の駐輪場に駐車すると、しばらく駅の入り口で美帆さんを待った。
「やほ。
ごめんね急に呼び出して」
程なくし、美帆さんが駅前に姿を現した。
「いえ、私もちょうど、美帆さんに会いたいと思ってたトコなんで」
「おや?
まさか、愛されてる?」
「愛してます」
「今夜は帰さないぜ、千秋」
「いや、帰りますよ。
8時から観たいテレビあるし」
美帆さんは私の背中に手を当てて歩き出し、私達はぬか漬けのツボを探しにアーケードへ向かった。



