「あれか」
こちら側の車線を走るライトを見て、咲希がそう呟き、
横一線に道路に広がるヘッドライトを眺めていると、徐々に姿を現すその集団は、いつまで経っても最後尾が見えない程の数だった。
「…え、なにあれ‥‥
まさか、あれ全部、暴走族なの…」
それはまるで、
片側の道路だけが、空から照らされているかの様な光の大集団で、
今までに暴走族が走るのは度々見た事がある私達から見ても、異様としか言いようの無い光景だった。
「…何台居るんだよ、このチーム…」
足元に地割れの様な振動が伝わり始めると同時に、
数百メートル後方まで続く光の集団が、徐々に姿を現し、
私達が唖然としながら視線を向ける先に、先頭を走る単車が近づいてきた。
「……。」



