「ねえ、風間君。
暴走族ってさ、なんで土曜日に走んの?」
咲希が聞いた。
「…何でって、
仕事してる奴も居んのに、平日はキツいだろ。
流しは朝方までかかるから、寝るのは大体、6時とかになるし」
「ふうん。
なら、ウチらは関係ねえし、平日も走るか」
「は?
お前らレディースなの?」
「うん、作る事にした」
「ふうん」
すると、その時。
またも遠くから暴走族の音が聞こえ始め、先ほどより大きい音が、こちらへ近づいてきた。
「あ、戻ってきたのかな?」
久恵がそう言って店の外へ視線を向けると、単車をイジっていた風間君の手が止まった。
「いや、街中に昇ったら、そのまま港に向かうはず。
…つーか、
なんか多くねえか、台数。
しかも下りって、どこの奴らだよ」
「行ってみよーぜ」
咲希がそう言い、私達は再び店を飛び出し、道路沿いに立って右側を見た。



