「へえ、風吹の妹だけあって、綺麗なツラしてんじゃん」
「よく言われる」
「ま、ガサツな女は好みじゃねえけど」
「なんだと、やんのか兄ちゃん」
風間さんはクスッと笑い、近くに在った売り物の単車に腰を降ろした。
「乗れりゃ、何でもいいんだろ?
値札付いてないやつ、適当に選べよ、安く降ろしてやるから。
ASKって書いてあるやつ以外な」
「値札付いてあるやつはダメなんすか?」
久恵が聞いた。
「ダメって事はねえけど、そんなに安く出来ねえぞ。
乗り出し価格は、値札より高くなるし、ニハン(250CC)以上だと、車検も通さねえといけないから、出来れば250CC以下の単車にしろよ」
「エフペケは何CC?」
咲希が尋ねる。
「400」
「250に改造してよ、
そして半額にしてくれ」
「面白いな、お前」



