「ここか」
それから30分後、国道沿いに在る、広い敷地のバイク屋を見つけ、私達は入り口の前で自転車を停め、中へ入った。
「こんばんはー」
すでに閉店時間を過ぎた店内のドアを開け、中を見渡すと、
店内に在るテレビの前で、カップ麺を食べながらテレビを見る、元ヤン風の作業服の男が居た。
「よう、どれが風吹の妹?」
イスに座ったまま、首だけこちらに振り向く、ワリとカッコイイ20代、半ばの男。
「あ、私だよ。
あんたが風間君?」
「咲希…敬語使え」
風間さんはカップ麺をテーブルに置くと、作業服の胸ポケットから取り出したタバコに火をつけながら、こちらへ歩いてきた。



