「ねえねえ、イッセー君、 そのバイク何?」 待っている間、咲希がフェンスの間に顔をめり込ませながら聞いた。 「エフペケ(Z400FX) カッケーだろ、出たばっかの新車」 「ふうん、なんぼ?」 「…大阪のおばちゃんかよ。 40くらい」 「高っ!! なんじゃそりゃー!? 飛行機買えるじゃん」 「買えねえよ」 当時、大卒の初任給が、10万程度だった。