「そういや今日、ずいぶん早かったな、単車取りに行って帰ってくるの。
てっきり、美帆さんエデンに連れて来るかと思ったのに」
イッセー君の家へ向かう途中、ふと、千春が言ってきた。
「あ、うん。
ひみ子も会いたがってたし、誘ったんだけど、なんか今日は忙しかったみたい」
「ふうん、そりゃ残念」
程なくすると、イッセー君の家が見え、何やら庭で、複数の男達が単車をイジッていた。
「なんか、いっぱい居るな。
悪そうな奴らが」
咲希がボソッと言い、続いて久恵が言った。
「あ、風吹君も居る」
道路から丸見えの庭で、堂々と族車をイジる風吹君に、咲希は外から声をかけた。
「おーい、兄貴ー」



