それから二週間程が過ぎ、
5月に入ったこの日の夜、私達はエデンの中を、単車でグルグルと周っていた。
「あっぶね!
…おい、エンブレ使う時は、スピードに合わせたギアの下げ方って教えたろ…
そんな急に掛けたら、ケツに乗ってる奴、前に飛んでくぞ」
「あはは、ごめん」
あれから私達は、
竜一君や、その友達に、単車の乗り方を教わっていて、この日も私は、竜一君を後ろに乗せ、エデンの中で講習を受けていた。
「…よいしょっと。ちょっと休憩」
テーブルの辺りで単車を止め、私は竜一君の単車のエンジンを切った。
「千秋さん、
何か忘れてませんか?」
「え、何が?」
「止まる時はニュートラに入れる癖を付けろって教えたろ!
何回も言わすな、アホ」
「あ、忘れてた」
竜一君は呆れながら後ろを降り、私はギアをガチャガチャと踏んで、ニュートラルへ入れてからスタンドを掛けた。



